tensainanachan’s diary

ワイン備忘録

クララの入院日記

どーもー。しばらく入院していましたクララことアルプスの少女ななちゃんです。シャバの空気はうまいぜ😎

なんで入院することになったかといいますと、それは忘れもしない2021年7月のこと。職場まであと200mってところで突然右足の激痛で歩けなくなったのです。整形外科で診てもらっても原因不明。そしてその時は3日程度で勝手に治ったんです。でも全く同じことがその半年後にも起こり、次はその3ヶ月後...というように痛み出す間隔が狭くなっていきました。セカンドオピニオンを求め別の整形外科にも行ったのですが、「MRI撮影2回して何も異常ないんだよ?精神的なものでは?」とメンヘラ扱いされる始末。オイ!この激痛が精神的なもので済むはずないだろーが!!って一番はじめの先生に紹介状を書いてもらって大学病院を受診したのが約半年前。

そこで病院長の教授先生が、紹介状と持参したMRIのデータを見るなり、「あ、ここだねー!痛いよねー」って一目で異常を見つけてくれました😭 (町医者ってなんなのー?😭)で、次にもっとすごいアメリカ帰りの(?)先生にも診てもらいましょうと言われ再度受診。そのアメリカ帰りの先生っていうのがめちゃくちゃイケオジで、私の足をグリグリしながら「ここ痛い?痛い?」ってニヤニヤしながら聞いてくる。私が悶絶しながら「イタタタ...」って言ったら「僕は悪いお医者さんだねぇ」って笑うの。なんのプレイですかー?😭(しゅき)

そんな感じで、昔の捻挫が原因で靭帯が損傷しているんでしょうと診断され、手術で再建しましょう(あとは関節内に関節鼠があるかもしれないからあったらそれも除去)という話になりました。いつやります?と言われ、WSETの試験が終わったら!といい、そこから3ヵ月引っ張りました。

執刀してくれるのは、70歳の大先生(あれ?アメリカ帰りのイケオジ先生じゃないの?と思ったのですがまたアメリカに帰ってしまったのですか?)。何回か診てくださっている若い先生も一緒に。でもその若い先生曰く、70歳のおじーちゃん先生は今お体が悪く、1週間前に体調不良でオペ中止になってしまうかもしれません、その時はごめんなさい...と😱 でも私の切れている靭帯はちょっと特殊な場所で、そのおじーちゃん先生(すごい先生らしい)でないとオペできないんだとか。おじーちゃん、オペの最中にうっ...とかなって、グサッ、とか間違って神経切ったりしないだろうかなんて心配になりましたが、新人の練習台になるよりベテランのおじーちゃん!!と思い気を取り直す。

6/6

入院初日。「まだ決定じゃないけど多分全身麻酔でやります。入院当日には決まっているからそのとき聞いてね」と言われていたので、聞いてみた。が、まだ決まっていないと。

そしてこの日はただ病院食を2食食べただけの日でした。たいくつー

用事ないけどナースコール押してみたい気持ちがムクムク。ってかこれちゃんと作動するんだろうか?死にそうになった時に押して実は壊れてたなんてなったら洒落にならないよなーっなんて思いつつ、大人なので我慢しました。でもその30分後、ベッドをリクライニングさせた時にナースコールのボタンがベッドと柵に挟まり勝手にボタンが押されてしまい、試し押しを無事にしてしまいました(本当にわざとじゃありません、ごめんなさい🙇🏻‍♀️)。

6/7

手術当日のAM。やっと看護師さんから「今麻酔科から連絡があり、全身麻酔に決定しました!」と伝えられました。あぁ、これで寝て起きたら終わってるんだな、気が楽だなーヨユーヨユー🥳って待ってました。

で、脱がされることが前提みたいな恥ずかしいパンツ一丁で術衣を着て、ストレッチャーに乗せられ廊下を進んでいきました。

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↑恥ずかしいパンツ。象さんですか?パオーン

病院の廊下の天井が流れていく図はドラマでよく見る風景でした。ちょっとドキドキ。そして手術前室に到着。そこで青天の霹靂!

「腰椎麻酔でやりますね。」

はい?はあぁ?😱 

ってか人違いでね?私はつい2時間前に全身麻酔と聞いているクララですよ?!看護師さんもさっき電話で全身麻酔と聞いてますが???と。「どういうことか説明してください!」とお願いすると、麻酔担当の先生を呼んできます、ちょっと待ってくださいと言われました。なんなのー!😤 で、麻酔科の先生が出てきたんですが(めっちゃ美人!)そしてその麻酔変更の説明が

「どっちでもいいから」 😂

そしてもし全身麻酔がいいならそうしますって言われたんですが、腰椎麻酔の準備してるんでしょ、もうそれでいい!と思い、美人に全部おまかせする!!と言って急遽腰椎麻酔になりました。腰椎麻酔ははじめに穿刺するときがメチャ痛いと上司(経験者)に脅されていたんで怖かったのですが、実際は歯医者の麻酔の痛み程度でした。そこを乗り越えた私は、生まれて初めて尿道カテーテルを入れられるのを意識下で見られる♪ とワクワク。しかし首元に伸びた鉄の棒にタオルをかけられ視界を遮断されてしまったのです。あー、残念...😞と思って横を向いたら右側の壁が全面金属で、鏡のようになっており自分の姿が全部見えるではないか!!見える!ワクワク...カテーテル入れますねーって言いながらなんか下を触られているけど感覚がない。獣医なので犬猫の尿道カテーテルを入れたことはあるけど、人間ってどうやって入れるの?M字開脚させんの?私インリン・オブ・ジョイトイになっ...

の次の瞬間もうオペは終わり、オペ室から運びだされるところでした。え?えーーっ!?😱(ここは腰椎麻酔でもデックスとかいう薬剤で意識を落とすらしい。そのためインリンになったのかわからずじまい)

そんなわけで、全身麻酔での気管チューブを入れられるときに前歯が折られるリスクもなく無事にオペは終わったのです。でもここからちょっとした恐怖が始まりました。

「足どうですか?」って聞かれ、全然動かせませんと返答。その時の看護師さんのアレ?と言うような一瞬の表情を私は見逃しません。また一時間後に「足は動きますか?」って聞かれ、一ミリも動かせない自分に焦りを感じて、うぬぬぬードリャーーー!!って動かそうとしたんですが全く力が入らないんですよ。そしてまた看護師さんは不思議そうな顔して去って行きました。も、も、もしかして、あの美人が穿刺した時に間違って脊髄傷つけられたのでは?私はこの先一生下半身不随になるのでは?😱って恐怖のどん底。あとは体位が変えられないので腰が痛い痛い(実は全入院期間中、一番これが辛かった)。うおおおおぉ と嘆き悲しむこと6時間、徐々に感覚が戻ってきました。ほっ(はじめの看護師さんがまだまだ動かなくて普通ですって言ってくれたらあんなに心配しなかったのに😑)

オペ後は術創の痛みとの戦いになります。でも私は痛くなる前に、痛くなりそうな気配をものすごい速さで感知し、すぐに「ちんつーざい入れてくだしゃい!」ってやってたのでそれほどひどい痛みは味わわずにすみました(同室の人は修行僧のように死ぬほど我慢していたもよう)。

6/8

オペの翌日。まだ心電図やら尿道カテーテルやらが付いているので自分では無理なのですが、看護師さんが身体を拭いて、着替えをさせてくれるという。ご自分の下着に変えますか?って言われ、あの恥ずかしい象さんパンツから脱却できる!と喜んだ。看護師さんに下着出してくださいと言われて、待たせちゃいけないと荷物の一番上にあったパンツをさし出したらね、帰りに履こうと思っていた一番セクシーなパンツでさ。履かせようとしながら看護師さんに、これはどこから足を入れるのかなー?とか言われ、より恥ずかしい思いをするなど😅

そして1回めのリハビリです。尿バッグを持ってもらいながら車椅子に乗る練習。乗れたら尿道カテーテル取ってくれるって。よっしゃー!!って気合をいれて車椅子の乗り降りをこなし、ちょっとだけ松葉杖を使い、運動神経いいですねー!って褒められご機嫌で初日のリハビリを終えました。

そしてついに来ました、尿道カテーテルを抜く時が。男性は尿道カテーテル抜くとき痛くて悶絶するというではないですか。女性は大したことがないと聞いていたのでリラックスしてたんですが、看護師さんが結構気にしない方で、カーテンめっちゃ開いたままやろうとされまして。ちょ、ちょ、ちょっと待ったー!!ってなりました😅 なんかここの看護師さん丁寧な方とテキトーな方がバランスよくおられまして、テキトーな方は毎回処置したあとカーテンを開けっ放しで行っちゃう。まだ立ち上がるのが辛いのに毎回自分で閉めないといけなくて大変でした。尿カテは無事にズルンと抜かれました。確かに大したことなかった。

6/9

日曜日なのでリハビリもなく部屋で「キングダム」をアマプラで見て過ごしました。私の推しは麃公将軍と昌平君と桓騎将軍です(渋いジサマと悪いイケメンが好物です)。

可哀想な浮腫んでいる右足さん↓


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6/10

2回目のリハビリは車椅子の民から松葉杖の民になるのが目標です。しかしですね、痛いの。松葉杖で歩くとズッキーンってなる😭 もうムリ。マジムリ。

クララのバカ!いくじなし!クズ!ボケ!低能!社会のお荷物がぁ!!って言われても歩けないもんは歩けないです。痛いもん。ハイジはひどいやつだけど、私の理学療法士さん(かめちゃん似)は優しいので、今日はこれくらいで...とあっさり終了。

オペ前日にシャワーを浴びてからそのままの私は浮浪者臭が香り、髪の毛の脂で天ぷらを揚げられるくらいになっていたので、看護師さんにお願いして洗髪だけしてもらいました。生き返った〜(髪だけ。体は浮浪者継続)

そして、この日の夜に友人が面会に来てくれました。実はジーンズで来て、ジーンズで帰るつもりだったのですが(いつもの装具で帰れるとはじめは聞いていたもので)、ギプスを装着されたため、ジーンズが履けなくなってしまったのです。え?これ、帰りどーすんの?今流行りのパンイチにギプススタイルですか?(違)と思い悩んでいた時に、何か必要なもんない?って友人からLINEが来たので 「ある!ある!ユニクロでも何でもいいからロングスカート買ってきて!」とお願いしたのでありました。持つべきものは友ですね。

6/11

リハビリ3回め。昨日よりそこまで痛みを感じずに、体重を足に少しだけのせることができるようになりました。今日から友人が面会に来た時にデイルームで見つけた「有閑倶楽部」を読み始めました。しかし子供の頃はなんとも思わなかったのですが、この漫画ものすごいルッキズム...。ブスだというだけで美男美女に笑われたり、顔見て吐かれたりするんですよ。前からなんで人は美しくなりたがるるだろうと思っていたけれど、こういうの読んで育ったらそういう思考になるわなーとなんか納得。おとぎ話のプリンセスにもブスはいないし、ルッキズムの世界がなくなるのはきっとあと100年はかかるんだろうな、なんて考えていました。

6/12

リハビリ4回目。体重の半分くらいを足にのせられるように。半クラ(半分クララ)。松葉杖のままちょっとだけ階段の昇り降りも練習しました。私の自宅は3階建てなので、階段の昇り降りができるようにならないと帰れないのです。

そしてその日の夜中に事件が起きた。隣のベッドの人(オペしたばかり)がナースコールを押してその後すぐ意識がなくなるという😱 看護師さんは「○○さん!○○さん!!」って50回くらい叫んでた。他の看護師さん、先生もわらわら出てきて、カーテン挟んで救命病棟24時が繰り広げられる。整形外科病棟なのにこんなことが😱ってかなりビビりました。持ち直したからよかった。

6/13

 朝起きたら足が痛すぎてほんのすぐ先にあるトイレまでいくのもツライ。看護師さんに伝えたら先生に診てもらいましょうと言われるが、待てど暮らせど先生は来ない(結局一日来なかった😇)。

昼くらいには痛みはなんだか勝手に和らいだ。

リハビリ5回め。階段は上がるときは健康な足から。下るときは患肢から。ふむふむー って無事に階段をマスター。ってなわけで明日の退院が決定しました。

6/14

退院の朝。また足が痛くて歩き出せなくなっていました。昨日診てもらえなかったので今日こそ先生に診てもらいたいですって言ったのに、もう他のオペに入っちゃいましたと言われました😇 なんかちょっとひどくないか?😱

でもまたなんとなく痛みが和らいだのでそのまま退院に。整形外科医ってオペが終わったら全て終わりって思ってる人多くないですか?そんな感じで傷もオペ後一度しか診てもらえないまま病院をあとにしたのでありました。

 

こんな感じの初めての入院だったのですが、なかなか楽しかったです。猫が待っていなければあと1週間くらい入院してても良かったくらいでした。Twitterのみなさまには色々と励まされ嬉しかったです。ありがとうございました😊