tensainanachan’s diary

ワイン備忘録

記録

父の葬儀の日。快晴。岩手山がよく見える日でした。

お経をあげに来てくれた住職はモヒカン頭だった。

頭を下げられれば孤島のようにぽっかりと頭に浮かんでいるモヒカン部分に大注目、お経をあげられてる最中もついモヒカンが気になり...。

うちの親、細かいこと気にしないし、人様を外見で判断するなといつも言ってたし。まぁそういうことなんだな。なんでモヒカン住職様になったかというと、うちの両親が、以前から住職様の母君と友達だったということらしく。なるほど。

しかし南無阿弥陀仏言うの嚙んだのを私と妹は聞き漏らさなかったぞ🤣

そんな風に通夜、火葬、葬式までつつがなく終えました。棺の蓋を閉められるところが一番こたえた。もう父の顔を見ることができないんだなって。骨になってしまってからは、大腿骨頭!寛骨!とか言いながら拾う余裕はあったが。

父は派手なことが嫌いで、家族葬(それも完全に肉親のみ)でした。しかし我々は全然それで良かったのですが、周りの父の親しい友人にとってはごめんなさいって今でも少し思っています。通夜の途中で父の死を聞いた友人が(外部に漏れないようにはしていたのですがやはり完全には秘密にできず)泣きながら通夜の会場に来てしまった時はとても申し訳なく思いました。葬儀は家族だけのものではないのかもしれないけれど、それでも家族だけですることを許してもらいたかった。

まだバタバタしているけれど、仕事や猫のこともあり、いったん東京に戻ってきました。すると、あまりにも日常なんですよ。実家にはお正月くらいしか帰らない娘だったので。父はもういないのに、私にはあまりにも普通の日常が戻っていて、それがまた悲しく思えてしまう今日でした。